NISAって流行っているみたいけど、投資ってなんだか怖い……。
NISAは始めたいけど、どこで始めるのがベストかわからないな……。
いまは忙しいし、また今度自分で調べてから考えよう……。
NISAは気はなっているけど、なかなか手を出しづらいなと思っているあなた。
流行っているようだけど、流行りで投資をはじめていいのだろうかとお考えのあなた。
まわりがもうNISAをはじめてしまっていて、逆にNISAのことを周囲に聞きづらいなと思っているあなた。
NISAに限らずですが、新しいことをはじめようとすると、ついつい躊躇ってしまいますよね。
しかもNISAはさまざまな金融機関で口座開設できるので、選択肢が多すぎて迷ってしまいます。
でも、そんなあなたには地元の地方銀行でNISAをはじめるとメリットが大きいかもしれません。
口座開設できるのは地方銀行だけでなく、ネット銀行や証券会社でも可能です。その中であえて地方銀行をお勧めするのには次のような理由があります。
・ひとりで始めなくてもよい
・困った時や投資先に迷ったときは相談にのってくれる
・大きく損しにくいかもしれない
わたくしt郎(てぃーろう)は銀行員として15年間、お客さまの資産運用業務に携わってきました。
その経験をもとに、まだあなたがNISAの利用を迷っているのであれば、地方銀行での口座開設を選択肢の1つとしてお勧めします。
今回の記事ではNISAの仕組みや手続きについてはまったく触れておりません。「どこでNISA口座を開設するとよいか?」のポイントに絞ってお伝えできればと思います。
<この記事の内容>
・地方銀行の窓口にNISAの相談に行くとわかる意外なメリット
・NISA投資する銘柄についてもメリットがある
・もちろんデメリットもある
これから紹介するポイントを押さえて、ぜひ資産運用をはじめてみていただければ幸いです。
メリット1 地方銀行でNISAの相談は無料、窓口に行けば親身になって教えてくれる
NISA口座開設にはまず「地元の地方銀行の窓口に行く」ことをお勧めします。
その理由は「銀行員がNISAについて直接、個別に説明をしてくれる」からです。
できれば自宅から最寄りの支店がよいでしょう。(あまりに遠方の支店に行ったりすると、支店と自宅との距離の問題で取引をお断りされる場合もあります)
支店にはたいてい資産運用窓口もしくは資産運用の担当がいますので、「NISAをはじめようと考えているので詳しく知りたい」といったことを伝えると取り次いでもらえます。
担当は資産運用業務について一通りの知識があることが多いです。NISAのパンフレットや説明資料などをもとに、お客さまの知識や経験に応じた内容で詳しく内容を説明してくれます。
このような相談にのってもらうのは無料です。
NISAというと証券会社やネット銀行での利用者数が多く、地方銀行でNISAというとあまりなじみがないかもしれませんが、実は地方銀行も地域金融機関としてNISA口座数を増やす取り組みを強化しています。
【独自調査】地域銀 新NISA口座数(2024年3月末) 福岡銀が地銀トップ 第二地銀は北洋銀https://www.nikkinonline.com/article/189790
NISAは地方銀行以外の金融機関(証券会社やネット銀行など)の競合が激しいサービスです。
地方銀行に「NISA口座を開設したい」と来店される方であれば、まず間違いなく喜ばれますし、親身になって相談に乗ってくれるはずです。
メリット2 地方銀行のNISAは銘柄が厳選されている
2つ目のメリットとして、地方銀行のNISAの銘柄は厳選されていることです。
NISAの口座開設はしても投資になれていないから、どんな銘柄に投資したらいいかわからないという方。
地方銀行でNISA口座を開設するのが特に合っているかもしれません。
まず、地方銀行でNISAに投資できるのは「投資信託」のみで、個別株には投資できません。(個別株への投資を希望される方は証券会社になります)
加えて取り扱っている投資信託の銘柄数も限られています。
一般社団法人投資信託協会によると、2022年末時点で投資信託の銘柄数は約5,900本とされています。
正直、数千種類のラインナップから自分自身に合った商品は選びづらいですよね。
その点、地方銀行の投資信託は銘柄が厳選されており選択肢が多くないのがメリットと言えます。
例えば、次のような大きなカテゴリーの投資対象ごとに数銘柄ずつラインナップを用意しているケースが多いです。
・日本株を中心に投資する銘柄
・米国株を中心に投資する銘柄
・日本国内の不動産に投資する銘柄
・海外の不動産に投資する銘柄
・新興国の株を中心に投資する銘柄
「アメリカの株に投資してみたいな」とか「日本株に投資してみたいな」といった感覚で、かつ銘柄選定にあまり悩まずに投資をはじめられます。
さらに言うと、銘柄の選定にも先ほどの窓口の担当者が相談に乗ってくれます。
逆に「たくさんのラインナップから自分で調べた銘柄に投資したい」という方には地方銀行でのNISA利用は向かないかもしれません。
ネット銀行や証券会社と比べると選択肢はかなり限られますが、投資についての知識に不安がある方や初めて投資をはじめる方には銘柄が厳選されているほうがわかりやすいというメリットがあります。
メリット3 銀行のNISAはハイリスクハイリターン銘柄が少ない
3つ目の理由はハイリスクハイリターン銘柄が少なく、安定した運用が見込める点です。
銀行の固有商品はやはり預金です。その最大の特徴は「元本保証」です。
これに対して投資信託はご存じのように「元本保証のない」商品です。当然、運用状況によっては投資した金額を下回ることもあれば、上回ることもあります。
銀行という預金を取り扱う場所で元本保証のない商品を販売することもあってか、銀行では運用商品の選定や現場での内容説明には特に気を使っています。
銀行はその信用を前提に投資信託を取り扱っている。そのため、価格変動が極端な銘柄はあまり選定していないケースが多いのです。
せいぜいでミドルリスクミドルリターンといったところでしょうか。
大勝ちはしないけど大負けもしない。
細く長く投資をはじめてみたい。
そんな投資を考えている方には地方銀行でのNISA口座開設が合っているかもしれません。
まとめ 銀行でNISAをはじめるデメリットも当然ある
いわゆる「新NISA」が2024年から始まり、投資へのマインドが一気に加速しています。
まだNISAをはじめるかお悩みの方であれば、ぜひ地方銀行でのNISA口座開設を選択肢として検討してみてはいかがでしょうか?
とはいえ、地方銀行でNISAをはじめるデメリットも当然あります。
まず、個別株には投資できません。
(工事中)