実は、銀行のゴルフコンペに参加すると意外なことがわかります。
みなさん、銀行主催のゴルフコンペに参加したことはありますか?
「付き合いで参加したことがある」
「会社の役員の代理で参加させられた」
「知り合いもいないコンペで参加して苦痛だった」
銀行のゴルフコンペというとこうしたややネガティブな意見を聞くことがあります。
毎年各銀行(またはその支店)で開催されるゴルフコンペ。
まずはじめに、お忙しい中で時間をつくって銀行のゴルフコンペにご参加いただいている皆様には大変感謝しております。ありがとうございます。
この記事ではその設営側として数多くのゴルフコンペに携わってきた銀行勤務15年のt-郎(てぃーろう)が、銀行のゴルフコンペに参加してわかる意外なポイントをご紹介します。
この記事を読んでいただくと「ゴルフコンペの内容をみて銀行の内部事情がみえる」ようになります!
銀行が主催するゴルフコンペというと、一般的にはあまりなじみのないコンペかもしれません。
参加するのは、主に銀行と取引のある会社の社長、もしくはその代理(部長や課長クラス)がほとんどだと思います。
基本的には取引の付き合い上のゴルフコンペですが、そのコンペの参加者や銀行側の設営の様子などをみることで、付き合いでしかなかった銀行のゴルフコンペもちょっと楽しく参加できるようになるかもしれません。
参加者の数が多い=銀行のパワーが強い、もしくは「格」が高い
ゴルフコンペの参加者数から、さまざまなことが見えてきます。
参加者の数が多い
ならば、そのコンペにはぜひ参加継続すべきだと思います。
正直、銀行のゴルフコンペに参加したからといって融資や預金の条件が良くなったり、なんらかの優遇措置が発生することはありません。
けれども銀行のゴルフコンペにはその銀行・支店の取引先の中でもわりとVIPな会社が主として参加しています。場合によっては銀行よりも立場が上なこともあります。
そんな名のある会社の社長や役員が参加「しなければらない」ゴルフコンペということは、その銀行と取引していることにそれなりの「格の高さ」や「ブランド」を対外的に印象づけることになります。
「A社の社長は支店長と毎回同組なのだな……銀行もA社をVIPとして見ているのだな」
といった印象を周囲は受けるのではないでしょうか?
その銀行、その支店と取引していること、その中でVIPに扱ってもらっていることというのは、参加する他の会社ともある種差別化を図ることにもつながります。
翻って言えば、そのような大きな規模のゴルフコンペを開催するのは、たいていは支店の中でも旗艦店のような大型の店舗である場合が多いので、参加者の数によってその銀行や支店の「格」が見て取れるという話です。
さらに言えば、参加者も少なく、あまり有名な会社や社長がいないゴルフコンペであれば、その銀行や支店のパワーバランスや格がやや弱いのかもしれません。
銀行のゴルフコンペに気遣いができるくらい余裕がある
ゴルフコンペの設営が円滑になされているかは特に重要なポイントです。
なぜか。
それは銀行のゴルフコンペの設営はめちゃくちゃ大変だからです。
コンペの設営はだいたいは次長や課長など中堅の一番忙しいポジションの人間が幹事となっておこないます。取引先への気遣いはもちろん、銀行の役員や支店長に対する調整も必要です。
それを通常業務+αでおこなっていくのは正直なかなかにハードなんです。
もし、そんなハードモードな設営をスムーズにそつなくこなせているということは、
通常業務以外にもゴルフコンペにも十分気遣いができるくらい余裕のある銀行である、
もしくはそれくらいデキる人材が揃っている
ということを意味します。
ゴルフコンペの設営がスムーズな銀行はそういう意味である種の信頼がおけるといえるかもしれません。
銀行のゴルフコンペを重視する支店長はウェットな付き合いが好き・得意
支店のゴルフコンペに参加すると、その支店の支店長の性格が見て取れることが多々あります。
ゴルフがあまり得意ではない、好きではない支店長の場合、コンペの設営も形式的で淡々としていることもあります。
一方でゴルフ大好き支店長やウェットな付き合いが得意な支店長の場合、組み合わせや表彰式の司会内容、景品や手土産ひとつとっても「凝っているな」と感じることもあります。
そうなんです。支店のゴルフコンペはその支店の支店長のカラーが色濃く表れます。
支店の最終決裁者は支店長です。融資や各種サービスを受ける際も、なんだかんだ言って最後は支店長の判断によることが大きいのが銀行です。
だからこそ、特に銀行と融資取引などがある場合にはその支店の支店長の性格を把握しておくに越したことはないといえます。
ゴルフコンペの設営や細部にはそうした支店長の性格が出ていることがありますので、ぜひ気にしてみてください。
まとめ 意外と知られていない銀行ゴルフコンペの世界
いかがでしたでしょうか?
あまりフォーカスされることはない、銀行におけるゴルフコンペについて、参加者(お客様)側の立場にたって解説してみました。
こうしたポイントはあくまで一例にすぎませんが、ゴルフコンペひとつとっても銀行や支店の状況をしることができるのです。
銀行のゴルフコンペに参加されるみなさん。ぜひこういったポイントも見ながらラウンドを楽しんでください!