ITパスポートって銀行員とって必要なの?
なんか最近やたらと取得推奨されてるけど、どんな資格なのだろう。
ITって別に詳しくないし、難しそう。わざわざ勉強する時間がもったいない。
ITパスポート、略して「Iパス」。
銀行員のあなたならもう試験に合格している。もしくは一度は耳にしたことはあることはのではないでしょうか?
そして、近年やたらと銀行内で取得を勧められていませんか?
銀行業務検定だけでなく、こんな新しい試験まで受けさせられることに疑問をもったり辟易している方もたくさんいらっしゃると思います。
結論から言えばITパスポート自体はあまり役にたたないと思っています。
ただし、ITパスポートに出てくる内容は知っていないと損になります。また、資格合格が昇給や昇進に必須となっているケースもあります。
かくいう私もそのクチです。
半ば強制的に受験をしなければならず、2023年2月に無事合格することができました。
左の画像は受験直後にPC画面に表示される試験結果速報です。
試験範囲3分野に対して合格基準点が設けられており、それをすべてクリアすることで合格が認められます。
約2年前にITパスポートを取得した経験から、この記事では以下のことをお伝えします。
・ITパスポートの知識は銀行員にとって必須
・ITパスポート合格のための銀行員向け勉強法
この記事はを読めば、私のようにITパスポートを半ば強制的に受験させられている銀行員の方も、資格取得に向けて前向きに取り組めるようになるはずです。
ぜひ、ITパスポート保有する銀行員を目指してください!
銀行員にとってITパスポートが必須なワケ
ITパスポートは基礎中の基礎知識である
ITパスポートはITに関する基礎的な知識の習得を目指した「国家資格」です。
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
具体的には、新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。(ITパスポート試験公式HPより)
【ITパスポート試験】iパスとは
これからの銀行業務において、「自社におけるIT化」だけでなく、「お客さまのIT化への取組」を理解する上で、最低限の知識は絶対に必要です。
ITパスポート試験ではこうした知識が網羅されており、IT化・DX化について取り組むためには、ぜひ受けてみることをおすすめします。
今後、上位資格は銀行内においてもニーズが高い
ITパスポートは上位資格があります。例えば、以下のような資格です。
- 基本情報技術者試験(FE)
- 応用情報技術者試験(AP)
- ITストラテジスト
情報処理技術者試験の試験体系 ⇒
IPAhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html)のサイトより
そして、この上位資格は「情報処理技術者」として銀行に限らず、企業において情報を管理する部署では重宝されます。
つまり、自分自身のキャリアの開拓につながる可能性があるのです。
ITパスポートを取得するメリット
ご参考まで。ITパスポート試験のHPの合格者インタビューです。この合格者のように、就職前に取得しておくのもありかもしれませんね。
「ITと経営の総合的知識はどんな業界でも必要です」
【ITパスポート試験】合格者の声【4】
ITパスポート試験合格のための銀行員向け勉強法
必要な勉強時間は100~180時間
銀行員御用達の「銀行業務検定」でいえば、難易度は2級+αといったところでしょうか。
ただし、IT特有の聞きなれない単語になじむまでに少し時間がかかるかもしれません。
WEB資格学校のスタディングさんでは、ITパスポートの勉強時間について以下のように解説しています。
ITパスポート試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、初心者の方で約180時間、ITの基礎知識がある方で約100〜150時間必要だといわれています。
ITパスポート試験の勉強時間目安は?最短で合格する方法を徹底解説ITパスポート試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、初心者の方で約180時間、ITの基礎知識がある方で約100〜150時間必要だといわれています。 この記事ではITパスポート試験に合格するための勉強時間目安に加えて、ITパスポート資格...
テキスト1冊で攻略はできる。資格学校は不要
断言しますが、ベースの学力がある銀行員であればテキストでの学習でITパスポート試験合格は十分に目指せます。
ちなみに、私が使用した教材はこの1冊のみです。
これを3周してひたすら暗記しました。やり方は銀行業務検定の時と大きく変えずに取り組みました。
社内セミナーの活用
これは銀行によって異なるとは思いますが、一部ではITパスポート試験合格に向けた社内セミナーやUdemyの利用促進などもおこなっているようです。
そうした銀行の自己啓発の福利厚生制度を利用するのもおすすめです。
まとめ ひたすら暗記でも乗り切れるが……
いかがでしょうか?
銀行員がITパスポートを受ける際のメリットや実際の勉強方法についてお話させていただきました。
ただ、このITパスポートは比較的新しい資格であり、またIT分野は急速に変化しているため、試験範囲が今後変化していくことが考えられます。
現に、私が合格した2023年と今年とでは試験範囲が変化しており、今後もその流れは間違いないと思います。
つまり、「今が一番簡単な試験」といえるかもしれませんね。