地方銀行の副業解禁事情は?2024年版を銀行員向けに大公開!

2024年に副業解禁の地方銀行3行をご紹介 金融・銀行

銀行ってお堅そうだし、そもそも副業ってできる?

副業ができる銀行ってどこ?

銀行の副業ってどんなことができる?

あなたも銀行員として副業について考えたり、新聞記事で見かけたことがあるのではないでしょうか?

銀行がそもそも副業を解禁しているのか、しているとしてどんな副業ができるのか。

最近の動向はどうなっているのか。

そんなちょっと気になる銀行の副業事情について私t-郎(てぃーろう)がお答えしていきます。

t-郎(てぃーろう)は銀行勤務15年目のアラフォー。現在副業としてライター業をおこなっています。

この記事を読んでいただくことで、以下のことがわかります。

  • 最近の銀行の副業事情
  • 2024年に副業制度を導入した地方銀行
  • 銀行員が副業を始める際に気を付けるべき点

銀行員であれば、ぜひこの機会に自社の副業制度について興味を持ってみる、そして可能なら副業に挑戦して、収入や経験値をアップさせることを考えてみるとよいかもしれません。

副業はきっとあなたの人生の価値観を大きく変えることでしょう!

三井住友・三菱UFJ・みずほ銀行にみる相次いで副業を解禁する銀行業界

メガバンクはいずれも副業を解禁しています。2024年には三井住友銀行が副業を解禁することとなりました。

三井住友銀行、社外の副業を解禁 10月から全従業員対象(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB270RV0X20C24A9000000/

三井住友銀行は10月から、約3万人の全従業員を対象に社外での副業を認める。事前に申請し承認を得ることを前提に、月20時間まで他の企業との雇用契約を伴う労働ができるようになる。

各行が副業解禁に踏み切っている大きな理由は「柔軟性・多様性のある働き方」の広まりです。

保険会社など他の金融業界でも副業OKが一般的になりつつある昨今において、銀行もまた同様の対応を求められる情勢に変わってきています。

みずほ銀行は副業に対する対応が早く、2019年から副業制度を導入しています。

それでは、2024年に副業を解禁した地方銀行3行についてご紹介したいと思います。

2024年に副業解禁した地方銀行3行

北洋銀行

北海道最大の地方銀行です。2024年12月に副業制度の導入についてリリースされています。

「従業員の多様で前向きな取組みや挑戦を後押しすることで、従業員のエンゲージメント向上や個人の成長、ひいては本業への好循環につなげる」ことを主な目的としています。

また、同行は副業とあわせて「社内兼業制度」を導入しています。

この社内兼業制度とは「プロジェクト参加や本部業務体験など、職員が勤務時間内や時間外において、一
定の時間または期間、所属店部室以外の業務を兼ねることができる制度」と説明されています。

わかりやすく言えば、支店勤務の行員が一定のプロジェクトへの参加などを目的に本部業務も行える。支店所属兼本部所属といった働き方のようです。

対象者全従業員 (パート含む、短時間勤務者、休職者、休業者等を除く)
制度概要銀行の勤務時間外に銀行業務以外の業務に従事し報酬を得ることを認める制度
「個人事業主型」 (他社と雇用契約を締結しない)
地域貢献、教育・文化・スポーツ、家業などの分野に該当する業務

北洋銀行 副業制度および社内兼業制度の導入について(引用元)
https://www.hokuyobank.co.jp/newsrelease/pdf/20241202_075296.pdf

ほくほくFG

北陸銀行と北海道銀行を傘下にもつほくほくFG(フィナンシャル)も2024年4月に副業制度を解禁しました。

副業を通じて「自律的なキャリア形成を促し、スキルアップや人脈形成による成長実感に加え、本業以外にも充実した過ごし方の選択肢の拡充による従業員のエンゲージメントの向上」を目的としています。

対象者全従業員(休職者、休業者、短時間勤務者を除く)
制度概要雇用契約を結ばない「個人事業主型」
地域貢献、教育・文化などの分野に該当する業務
【具体例】
保有資格・スキルを活かしたセミナー講演・執筆活動、外国語講師、
スポーツ、楽器演奏、絵画等に関する地域における指導など

ほくほくFG 副業制度の導入について(引用元)
https://www.hokuhoku-fg.co.jp/news/docs/20240401.pdf

豊和銀行

豊和銀行は大分県にある第二地銀のひとつです。2024年3月に副業制度を解禁しています。

「本業に関わる時間以外の余暇の時間を活用して新たなスキルや経験を得ることで自らのキャリアプランの実現」を可能すべく副業制度を導入しています。

対象者全従業員(嘱託行員、パートタイマー含む)
制度概要他社と雇用契約を結ばない「個人事業主型」 
士業、講師、イベント企画、スポーツ審判、各種インストラクター、音楽活動、芸能活動、雑貨等の制作・販売、WEB等の開発など

豊和銀行 副業制度の導入について(引用元)
https://www.howabank.co.jp/post-13715/

銀行員は副業をするとクビになるって本当?

結論は、副業によって「クビになる場合がある」です。

銀行はお金を主な商品として取り扱いする以上、高い法令順守の意識が求められる仕事であるため、当然といえば当然です。

おそらく副業をする従業員に対しては、具体的に「顧客情報や銀行情報の流用禁止」などの制約もあるかと思われます。

銀行員が副業を勝手にした場合、就業規則の違反としてクビになるリスクがあります。

ここで注意すべき点は副業をする場合はいずれの銀行も届け出が必要となっていることです。

つまり、「銀行に黙って勝手に副業するのはダメ」ということです。

副業におすすめの銀行口座は?

  • 自分が勤めている銀行で口座をつくる
  • 使い勝手の良いネット系の銀行で口座をつくる

このどちらかの対応でよいかと思います。

また、「屋号」をつけると銀行によっては口座作成のハードルが上がるケースもあります(事業用口座として開業届などの確認を求められる)ので、注意しておく必要があります。

まとめ 銀行は副業はOKだが、制限も多い

いかがでしょうか?

銀行業界はまだまだお堅いイメージがありますが、多くの銀行が副業解禁に乗り出しているのがわかります。

一方で、2024年に副業解禁した地方銀行の制度概要を見てみると、副業だからといって何をやっても良いわけではないということがよくわかります。

仕事内容にもかなり制限がかけられており、「これって本当に副業制度って言えるの?」と思ってしまうような内容も見受けられます。

これも銀行業界特有のゆがみかもしれませんね。

とはいえ、銀行業界自体が副業を容認するというのは10年前には考えられなかった進展であることもまた事実です。

銀行員のあなた。ぜひこの流れを機に副業という選択肢を検討してみてください。

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